もっとも明るい広角ニッコールレンズ NIKKOR-N•C Auto 35mm F1.4 発売は49年前の1973年。 7群9枚構成のレトロフォーカス（逆望遠）タイプのこのレンズは、開放ではベールのかかったような描写で且つ、細部の解像感に優れた線の細い独特な描写をするレンズ。 開放付近の絞り値で撮影すると少し湿った感じの質感が出て、人物の肌を生き生きと描写してくれます。 さらに絞りによっても大きく描写が変化する面白いレンズでもあります。 最短撮影距離付近で開放で撮ると開放F値1.4らしく広角ながら結構ボケて、描写も個性強めな感じです。 （作例8〜10枚目の特に10枚目でご確認いただけるかと思います。） 一段絞り込むごとにコントラストが上がっていってF4〜5.6まで絞り込めばニッコールらしい高コントラストの切れ味鋭いレンズになります。 開放F値1.4と明るいのでピント合わせもしやすく、室内や夜景の撮影にも使いやすい。 広角ながらポートレートはもちろん風景にも使えますし、スナップでも活躍するオールマイティな明るいレンズ。 フィルター径はニッコール標準の52mmと、35mm F1.4としては非常にコンパクトに作られていながら収差も抑えられているのがNikonのこだわりの証です。 レンズの状態 カビやクモリはありませんが、カビ除去跡によるコーティング劣化が強めに見られます。 また前玉周辺部にコバ落ちが確認できます。 分解洗浄を行いヘリコイドはグリス交換済です。 非Aiレンズを削ってAi化してあります。 このレンズはNikonには珍しいトリウムガラスを使用したレンズで黄変が発生しております。 （画像4枚目を見ていただくとわかるかもしれません。） デジタル機で使用する場合はオートホワイトバランスによって作例の様に違和感なく使用できますが、フィルムカメラの場合はかなり味のある写真になりますのでご注意お願いいたします。） 以上の点をご確認いただきご理解の上ご購入をお願いいたします^_^