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maxell Metal Vertex 【1989年】メタルポジションカセット46分テープです。目立たない細かいスレはございますが、シュリンク包装に目立つダメージは無くコンディションは概ね良好なA級品です。

【シリアルナンバー】『0185926』

maxellカセットテープ史上最高級にして最高峰の超高性能カセットテープに異論のある方は存在しないでしょう。Metal Vertexの代名詞であるココム条約指定の『戦略物資等該当品』の二つ名を持つカセットテープ史上、最も異質な存在のカセットテープです。時代の違いからカセットテープ史上、最高級にして最高峰のSONY 『Super Metal Master』ですら、この 戦略物資等該当品には指定されておらずカセットテープ史上唯一無二のカセットテープです。

Vertex発売から遡ること2年前、当時冷戦時代の真っ只中に世界中を震撼させる東芝ココム事件が発生します。
1982年～1984年にかけて伊藤忠と東芝機械が密かに冷戦の張本人共産圏の親玉ソビエト連邦に超高性能NC旋盤装置とソフトウェアを不正に輸出した事件で、脅威の同時9軸制御可能な日本製のNC旋盤は共産圏への技術流出による軍事技術の向上を防ぐ為にココム条約(対共産圏輸出統制委員会)と言う条約で厳しく輸出を制限されており、日本政府の許可がなければ輸出どころか国外持ち出しも禁止されてました。両社は条約違反を承知で行った外交問題に迄、発展し当時の日本政府が赤っ恥をかいた事件で暗黙ペナルティーを米国から課せられたのでは…？と噂された程です。当時のアメリカはソ連に対する警戒は現在のテロ組織への警戒と同等以上に徹底していて世界中に情報網を張り巡らせており、それは日本国内も例外ではなくアメリカの情報網に引っ掛かり外交問題に発展する程の大事件にまで膨れ上がり当時の中曽根総理大臣、日本のトップがアメリカ国務長官に正式に謝罪するトンデモない事件でした。この事件の一番の焦点は超高性能旋盤でソ連はこの旋盤を攻撃型原子力潜水艦のスクリュー音静粛性向上の為に必要としており、特殊なスクリュー加工によりアメリカは当時、ソ連の原潜の索敵率が50%に落ち込んだと言い張ってましたが(数字の真偽は不明ですが…)米軍への脅威は間違えなくアメリカが激怒するのも無理もありません。この事件から冷めやらぬ1989年に日立maxellから超高性能メタルポジションカセットテープが登場します。ライバルSONYやTDKに比べメタルポジションに高機能フラッグシップモデルがないmaxellから遅れて登場してきたこのメタルテープは重量級3ピース構造ハーフの中央に防振メタルプレートを埋め込み磁性体にスーパーエナジーピュアメタルを採用しマルチオリエンテーション技術で均一塗布しオーディオテープには珍しくバックコーティングが施されたオーディオテープでは類をみない程の低歪率に優れた磁気特性を実現したこのテープは最早、オーディオテープの域を超える脅威的なポテンシャルを誇る『Metal Vartex』はmaxellの親玉日立とやらかした東芝と連想するのも無理もなくココム条約に引っ掛かる『戦略物資等該当品』に指定されるのも自然な流れだったのかも知れません。
この超高性能磁気テープで潜水艦はじめとする西側艦艇の命『音紋』をソ連や日本等に解析される可能性や盗聴などスパイ活動に使用される可能性がそれです。
Vertexにはもう一つ他のカセットテープには無い唯一無二の特徴があり、それが『製造番号シリアルナンバーの刻印です。』一節によれば有事の際に販売ルートから入手追跡をしやすくする為にとの事ですが、高級感を出す為のハッタリだとの説もあり、今となっては真偽は不明との事です…
現在ではカセットテープ相場ではSuper Metal Masterと双璧をなす程に近年、高嶺のカセットテープとなってしまったMetal Vertexですが、万が一の『盗難追跡』に利用出来そうですね…？


出品させて頂きましたカセットテープは非常に高価なカセットテープです。出来る限りの状態を撮影させて頂きましたので、お写真拡大する等よくご検討頂きました上、ノークレーム、ノーリターンお約束出来る方のみご入札宜しくお願い致します。