700年余りの刃物の伝統を誇る関市。日本の主な刃物の産地の一つで、海外でも人気が高く輸出されています。 寛丈ブランドの包丁は一つ一つ職人によって丁寧に作られ、海外にも輸出されており高い評価を得ています。 Z D P 1 8 9はナイフ愛好家が唸るような鋼材を目指して開発された粉末鋼で、粉末冶金技術により製造する新しいタイプの刃物鋼です。特に、切れ味の持続性を左右する、硬度では全ての刃物鋼材の中でもトップに君臨します。均一微細なミクロ組織を有し、粗大炭化物を含まないため、刃付性が良好です。高耐摩耗性が得られ、切れ味が非常に鋭く、刃持ちも優れています。この包丁の硬度は刃かけや研ぎやすさのために意図的に若干落としてあります。 ハマグリ刃は食材を切り開きながら食い込んでいき、鋭さに寄与するだけでなく、強度を持った理想の形です。刃の鋭さも加わり、食材に滑り込むような滑らかで鋭い切れ味を提供します。 また心材の刃だけが硬い鋼材で、その両側が柔らかいステンレスで挟まれているため、砥石で研ぐ際に硬い鋼材の面積が少ないため、研ぎやすくなっています。ZDP189は硬くて素人には研げないとネットに書かれていたりしますが、そんなことはありません。セラミック系の砥石があれば、しっかりと研げます。当店で販売している末広の砥石でも研ぐことが出来ます。 ハンドルには、水を吸収しにくい耐久性を持つマイカルタ材を使用し、ピンかしめもクールで心をくすぐります。また手にフィットするように小指や薬指付近が曲面のデザインがなされています。 包丁のセンターバランスもよく、口金付近にあるため、取り回しが向上します。 板厚に厚みがあるため、重厚感があり、重さを利用して切る事や重みのある包丁をお好みの方にお勧めです。切ったときの感触は板厚の厚みによってハマグリ刃の曲面が強くなり、切り開きながら軽く切り進んでいく打刃物のような感触が特徴と言えるでしょう。 ■三徳 ■刃渡り:165mm ■全長:300mm ■刃幅:54 mm ■最大峰厚:約2.6 mm ■刃付:両刃 ■重量:約200 g ■柄:マイカルタ ■心材:ZDP189 ■側材:ステンレス ■硬度:HRC 64+-1