気品溢れる藤娘きぬたやの訪問着は、数種類の絞りと一部手刺繍を施した金彩型染めによる、たいへん手の込んだ模様が贅沢な逸品です。日本画の巨匠／加山又造氏による漆本金箔の袋帯を合わせて、風格ある装いに仕上げました。仲睦まじく飛ぶ夫婦鶴は夫婦円満の象徴ですから、各種式典やパーティー・観劇・食事会等、お二人で出席される場面にぜひお召しいただきたいセットです。 【訪問着】 優しい柳色(＝淡い黄色がかったような緑色)の紋意匠縮緬は、紗綾型に菊と蘭を散らした地紋入りです。小豆色と藍鼠色で染め分けた部分には、鹿の子絞りと帽子絞りで複数の柄を、繊細な金彩で七宝繋ぎと花唐草文様を型染めしています。疋田絞りとの市松部分には金彩で宝尽くし文様を詰め、一部手刺繍を施すという手のかけようです。 全体にスモーキーな色合いなので遠目には地味に映りますが、よく見ると様々な柄と技法を駆使した、大人女性に相応しい贅沢な逸品です。 ご年齢を問わず長くお召しいただけます。 ◆身丈(背中心)　158.0cm ◆袖丈　49.2cm ◆裄　66.0cm ◆前幅　24.5cm ◆後ろ幅　30.0cm ◆広襟　引き糸式 ◆松坂屋誂え 一部しつけのついた未使用の新品です。 【袋帯】 朱漆のベースに叩き染めのような地紋。お太鼓と前胴のポイントになる柄部分には黒漆を加えて縦に染め分け、朱漆には金泥で波模様を描くという手の込みようです。渋い漆地に美しく舞う夫婦鶴がよく映えます。 控えめに織り出された菊や桔梗などの秋草がほのかな彩りを添え、朱×黒の大胆な色使いを品よくまとめています。金銀糸使いの帯とは一味違う、艶やかな仕上がりです。 ◆長さ　426.5cm ◆幅　31.5cm とても軽くてしなやかな、扱いやすい帯です。 丸洗いクリーニングに出して仕上がったばかりの美品になります。 【帯揚げ・帯締め】 丹後ちりめんの帯揚げは、地紋と暈しにスモーキーな色合いがたいへん上品で、金彩の線描きが華やかさを添えています。未使用品。 表白×裏臙脂色のやや個性的な帯締めは、何にでも合わせやすく数回使用しました。キズ汚れのない美品。 ※単品販売価格 　訪問着　36,000円 　袋帯　13,000円 　帯揚げ　5,000円 　帯締め　3,000円 自分でも気に入っているので、これ以下のお値下げはありません！セット販売優先。